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制度融資は、中小企業者に対して地方自治体、金融機関、信用保証協会が三位一体となって融資を行う制度のことをいいます。

✓ 【 目 次 】

 1.制度融資とは
 2.制度融資のしくみ
 3.制度融資における各機関の役割 
 4.制度融資のメリット・デメリット

1.制度融資とは

資金調達能力の弱い個人・中小企業を対象として、各地方自治体と金融機関、信用保証協会の3者が連携して行う融資のことをいいます。

 この制度融資の借入先は、あくまで銀行等の金融機関なのですが融資を受ける際に信用保証協会が、その債務を保証することにより信用力をつけてくれるので金融機関も融資をしやすくなるのです。

2.制度融資における各機関の役割

(1)地方自治体

・融資の貸付原資を金融機関に預託します。これにより、利用者の金利の負担の軽減や円滑な資金調達を行います。

・融資の種類に応じて、信用保証料の一部を補助して利用者の借入時の負担を軽減します。

(2)信用保証協会

金融機関が行う融資について「保証」することで利用者の信用を補完する。そして、利用者が返済不能となった時に「代位弁済」します。

(3)金融機関

一定の条件に従い、利用者に対して融資を行います。

3.制度融資のしくみ

制度融資は、下のイラストのような流れで融資が行われます。

 

申込から融資実行までの流れ

①申込み
借入を考えている中小企業者は金融機関に申し込みをします。
②保証の申込み
金融機関を通じて信用保証協会へ中小企業者の保証の申込をします。
③保証審査
信用保証協会は、保証の審査を行い中小企業者の保証ができるかを審査します。
④保証承諾
審査した後、信用保証協会は、結果を金融機関に連絡します。
⑤融資
信用保証協会が保証の実行を承諾した場合、金融機関が融資を実行します。

4.制度融資のメリット・デメリット

メリット

金利が低い

制度融資は各自治体によって、要件が違っている場合がありますので一概に金利何%とは、いえませんがおおよそ1.0~3.0%程度になっていますので、低金利であるといえます。

利子補給がある

自治体によっては「利子補給」という利息の一部を負担してくれますので利用者にとって負担の軽減になるのでありがたい制度であります。

デメリット

時間がかかる

申込をしてから融資の実行まで約3ヶ月程度の期間を要するので、融資を早く受けたい利用者にとってはデメリットになります。
これは、金融機関と信用保証協会の双方が審査を行うために時間がかかってしまうのです。

内容がやや複雑である

制度融資は、利用者の事務所又は事業所のある自治体の各制度融資を利用するのですが、その制度内容は様々です。従って、どの内容が御自分にとって最も適しているかを見極めるのは、手間がかかります。この場合は各自治体に確認するのが良いでしょう。