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家族経営の会社は大企業から中小企業に至るまで、かなりの数に至るでしょう。特に中小企業の多くが家族経営といえると思います。家族経営のメリット・デメリットを認識したうえで営業するのと知らないでするのとでは、全く違います。

✓ 【 目 次 】

 1.家族経営のメリットについて
 2.デメリットについて
 3.まとめと注意点

1.家族経営のメリットについて

家族経営のメリットは、認識していなくても自然にメリットとして会社が回っていくので良いのでしょうがデメリットについては本質的な部分まで理解しておかないと後々、厳しい経営を強いられることになりかねません。まずは、そのデメリットの方から考えてみたいと思います。
①優秀な社長が就任した時は時代の流れに即したレスポンスの早い経営が可能になります。(大企業でいうところのトップダウン)
②経営人(家族)が団結している場合は強い経営地盤になる。

③外部に会社の秘密が漏れにくい 
④株主が家族であるので企業防衛がしやすい。(乗っ取られにくい)
等が挙げられます。

2.デメリットについて

次にデメリットの方を考えてみます。
①経営人(家族)同士の争いごとが起きやすい。
この争いごとが大きいと経営継続が難しくなることもあり得ます。

②独善的な経営に陥りやすい。
経営がうまくいっているときは良いのですが判断を見誤ると売上の予想が立たなくなります。

③家族での役員が多いので、それ以外の社員の労働意欲(モチベーション)を下げる可能性があります。

3.まとめと注意点

独立開業時は家族の応援を得て家族経営をスタートするのを多々見受けます。また、現状では、そうしないと人件費等の面で中小企業の場合は経営が難しいのが現実だと思います。家族の仲が良いことも成功への近道と考えて家族経営のメリットを十分に生かすべきだと思います。

そこで、家族経営の場合に陥りやすいことがあります。それは、夫が社長の場合に取引先と約束してきた事を会社に戻ると妻に反対され、くつがえしてしまうことです。これは、社長としての信頼を失墜させ取り戻すにはかなりの時間を要することになります。妻だから後で説明すればいいだろうと甘く考えてしまいがちです。

また、家族経営の場合は従業員の労働意欲を増すために役員を家族だけにせず他人を採用することに努めることだと思います。そして、社員には何らかのインセンティブを与え家族以外の方の不満を貯めさせないようにするべきです。