決算月(決算期)のお話をする前に、まず「事業年度」について知っておいていただきたいのですが「事業年度」とは、会社にとっての1年間のことをいいます。多くの会社が設定しているの事業年度は「4月1日から翌年3月31日まで」を一事業年度としているようです。
そして、決算月(決算期)とは、それら一事業年度の区切りの最終月のことをいいます。今の例でいいますと最終月の 「3月」 が決算月(決算期)になります。個人事業主の事業年度は「1月1日から12月31日まで」と決まっていますので決算月は12月になります。一方で会社の場合は事業年度すなわち決算月を自由に決められますので決算月を3月にこだわらず以下の点にか注意して決定してください。

事業年度の第1期目を長くできるように設立する。

例えば、設立する月を10月とすると決算月を9月にすれば事業年度を約1年間にすることができます。もう少し具体的に言うと設立日を数字の並びで10月10日にした場合には、最初の事業年度は、10月10日から翌年の9月30日の約1年間になり、第2期目は10月1日から翌年の9月30日になります。
 一方で、設立日を10月10日にして決算月は、多くの会社が3月だからといって3月を決算月にしてしまった場合この会社の最初の事業年度は10月10日から翌年の3月31日までの約6ヶ月になってしまいます。
なぜ、「事業年度の第1期目を長くできるように設立する。」ように、お話ししたのは消費税免除の措置を最大限に活用できるからです。免除の措置を受けられるのは最初の2期分です。2年では、ありません。例で申し上げたように最初の1年目の事業年度を約1年間、取れるのと約6ヶ月になってしまうのでは、大きな違いです。また、事業年度を長くとればとるほど決算時に行う事務作業を先に延ばせます。お客様が考えているより決算での作業は大変ですので後に回せるのに越したことは、ありません。

決算月と繁忙期にも注意する

決算月と繁忙期との関係を考えるのもとても重要です。例えば、クーラーを取付ける空調工事を請負う会社を例にします。この業界は夏場の7月、8月が繁忙期になります。決算月をこのあたりに設定してしまうと本業の仕事と決算に向けての資料をそろえる事務作業が重なってしまい混乱してしまいます。決算月が終了してから2ヶ月間は税務申告へ向けて作業が煩雑します。したがって、決算月を9月にすれば、繁忙期を避けることができます。
 繁忙期がはっきりしている業界は、特に慎重に決算月を決めることが後々の苦労を考えると、とても重要なことになります。