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借入れを考え始めて、よく耳にする用語に「運転資金」と「設備資金」って聞くことと思いますが、果たしてどんな資金なのでしょう?

✓ 【 目 次 】

 1.運転資金と設備資金
 2.返済期間に違いはあるの?
 3.融資を受けやすいのはどっち?
 4.注意することは?

1.運転資金と設備資金

創業融資の場合だけでなく企業を経営していく中で、とても重要な資金であり、借入れのご相談を受ける際に多くご質問をいただく用語です。

運転資金

運転資金とは、事業を継続(運営)していくために必要な資金の事を言います。
具体的には、事務所や店舗の家賃、水道光熱費、従業員の給与、外注費、消耗品費のことを指します。

設備資金

設備資金とは、会社が土地、建物、車、機械等の設備投資をする際に必要となる資金の事を言います。
飲食業の場合の冷凍・冷蔵設備、厨房機器など、建設業の場合のトラック等の車両などの大きい金額が必要な際の資金になります。

2.返済期間に違いはあるの?

運転資金と設備資金では返済期間に違いがあります。
日本政策金融公庫における創業融資の場合には、運転資金の場合は7年以内、設備資金の場合は20年以内となっています。設備資金のほうが返済期間が長いのは一般的に設備資金の融資を受ける額が大きいからだと思われます。

3.融資を受けやすいのはどっち?

融資の受け易さというのは、どちらともいえません。設備資金のほうが資金の使いみちがはっきりしているから借入先にも分かりやすいから借りやすいなどと言われますが一概には、そうとは言えません。
どちらで融資を受けるにせよ、金融機関に融資をしてもらうことによるメリットや効果をいかに上手く説明できるかのほうが大切です。

4.注意することは?

借入れをする際に金融機関に説明した資金の使いみちを変えてはいけません。
運転資金として融資を受けた資金を設備資金として、例えば車両を購入するなどということをしては、いけません。このようなことが後になって発覚した場合は金融機関に対する信用を失うことになります。ご注意ください。 
 資金の使いみちを変えて経営しようとなどと考えずに、どうすれば利益を出せ返済ができるかを考えることに注力してください。