1.売掛金て何ですか?

「売掛金」とは、会社が取引先に商品などを売ったのに、まだ代金を払ってもらっていないために生じる、その代金を受取る権利のことを指します。
 常に現金だけで商売をしている業態を除いては、いわゆる「掛売り」などと言って売掛金で商売を行っている会社がほとんどです。会社同士の取引において取引毎に現金で支払っていては、いちいち面倒で取り扱いが大変です。

2.売掛金の取り扱い・管理について

売掛金は、新たにお付き合いを始める取引先との取り決めで締め日と支払日を定めます。

多くの場合買い手側の意向に沿う形になりますが例えばA社との取引では月末締めの翌月末払い、B社との取引では10日締めの翌々月10日払いなどと両者の話し合いで取り決めます。

A社の「月末締めの翌月末払い」とは、A社からの3月1日から31日まで売上げた商品の代金を4月30日に支払ってもらうことをいいます。当然のことですが取引先から売掛金を支払ってもらうには請求書を送らなければ相手先は、入金してくれません。(中小企業では、大抵この方法で取引をしています。)

 ですから、売掛金の管理は非常に重要な作業になります。数社の売上先だけの営業であれば行える管理も、会社の営業が順調に伸びていけば数十社の売上先になっていくと請求が間に合わず仕入先に支払うお金に困ってしまう事になってしまいます。

 

3.入金予定表を作りましょう。

前項で話したように請求漏れで入金してもらえない場合があれば、こちらではきちんと請求書を送ったのに相手先の手違いなどで入金をしてもらえない状況も起こりえます。忙しくなって取引先が多くなるとどの会社からの入金がないのかも、すぐに把握できなくなってしまうと経営自体もままならない状況に進んでしまいます。

そのようなことを避けるために取引先毎に入金予定表を作成することをオススメします。各社の締め支払い・入金確認の有無の項目を設けて毎月10日、20日、月末にチェックするようにします。未入金があれば、相手先に支払いをお願いするようにします。未入金のまま放おっておくと相手先に不都合が生じていて支払いを伸ばされている場合も考えられます。そのようなときにキチンと話し合っておかないと後々のトラブルの原因にもなり得ます。

「売掛金の取り扱い」は神経を使って行かなければならないものだと言えるでしょう。