開業時は、あっという間に月日が過ぎてしまいます。そして、あれやこれや考えているうちに月日がたち開業予算を消費してしまいます。起業家はマルチタスクでなければなりません。特に開業時はなおさらです。事務所を借りて、営業許可がおりるのを静かに待っている経営者がいます。許可がおりる間にすべきことが山ほどあるはずですが、動こうとしません。
そして、二ヶ月くらい後に許可がおりてから、やっと重い腰を上げるのです。それでは遅すぎます。戦略・戦術・作戦はじっくりと立てなければなりません。いや、それはもうとうの昔にできていなければなりません。その戦略・戦術・作戦などを実践する時は、すでに始まっているはずなのです。初めに動くこと、前に進むこと、行動すること。これが起業成功への鍵だと思います。
「犬も歩けば棒にあたる」とはよくいったものです。許可のおりるのを静かに待っていては、何の成果もありません。「果報は寝て待て」ではなく「果報は練って待て」ですので、何もしなければ何にもなりません。企業経営で成功を得るためには、その行動を早く起こすこと以外にはありません。
創業時は、寝る時間も惜しむくらいの意気込みが必要でしょう。
創業時には、動くこと・動くこと、それが成功への絶対条件です。ある成功した経営者が「開業時は、ドブネズミのように動き回った」といっていました。さらに、「いつでも、またドブネズミのように動き回れる」と付け加えていいました。
まず、10年後に月商1億円になる会社が、開業準備・創業時の無駄が1ヶ月あるということは、1億円の商いを逃したことに他ならないことを知るべきでしょう。創業時の1ヶ月の商いが減るのではありません。成功時の1ヶ月が減ることを知るべきでしょう。
初心と初動が企業の命です。